2000億円を運用するヘッジファンドの会長であり、ビジネス書で知られる著者による、日本の国家論。
経済の基本、政府による貯金略奪、銀行の本来の姿、資本主義の理想、反経済政府、本当の平等、日本の栄える道という順に解説されており、政府にできることは何もなく、企業が利益を再投資できる資本主義本来の姿が貧困もなくし、経済も復活するという観点で書かれています。
日本が米国の51番目の州になる、という、奇抜な案も出てきて、外国人ならではの観点も面白い。
「小さい政府」のほうが企業が自由に活動でき、資本主義の利点が生きるという考え方ですが、総選挙が噂され、国の方針を考える必要がある今、読んでおくべき本かも知れません。
内容の賛否は両論あると思いますが、どういう政府を望むのかを考えるためには、良いきっかけになる本です。
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