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麻野 耕司著『THE TEAM 5つの法則』

麻野 耕司著の『THE TEAM 5つの法則』は、個々の力に依存するのではなく、チーム全体のパフォーマンスを最大化するための理論を紹介した一冊です。本書では、ビジネスやスポーツ、さらには日常の生活においても、チームを効果的に機能させるために必要な法則が、明確かつ実践的に提示されています。著者が組織コンサルタントとして培った経験と、経済学や心理学など多様な学術的知見をもとに構成された内容は、あらゆるチームに役立つものとなっています。

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目次

麻野 耕司

麻野 耕司氏は、組織コンサルティングの分野で活躍する経営コンサルタントです。長年にわたり、さまざまな企業の組織変革や人材開発を支援してきた実績を持ち、その経験を基にしたチームマネジメントに関する豊富な知識を提供しています。特に、企業や組織が抱える問題に対して、理論的かつ実践的なアプローチを得意とし、数々の企業で成果を上げてきたことで知られています。

元AKB48メンバーの篠田麻里子さんの新恋人としても注目されている方です。

5つの法則の概要

本書で提示される「5つの法則」は、チーム作りにおいて中心となる要素を体系的に説明しています。それぞれの法則が実践的なアドバイスを含み、単なる理論ではなく、すぐにチームに取り入れられる内容となっています。

1. 目標設定の法則 (Aim)

最初に重要なのは、チーム全体の目標を設定することです。目標設定には、行動目標、成果目標、そして意義目標の3つのタイプが存在し、それぞれの目標をバランスよく設定することで、チームメンバーが自発的に創造性を発揮しやすくなるとされています。心理学的な「カラーパス効果」を例に出し、目的意識がチームメンバーに与える影響を強調しています。

2. 人員選定の法則 (Boarding)

「何をやるか」よりも「誰とやるか」がチームの成功に直結するという考え方を、ジム・コリンズの「バスに乗せる人材選び」に基づいて解説します。環境の変化とメンバーの連携度に応じて、柔軟にメンバーを入れ替えることの重要性を説き、チームが置かれている状況に最適なメンバーを見極めることが鍵だとしています。

3. コミュニケーションの法則 (Communication)

コミュニケーションが多ければ多いほど良いという誤解を指摘し、適切なコミュニケーションルールの設計が重要であるとしています。ルールを設けることで無駄なコミュニケーションを減らし、効果的な意思疎通を実現する方法を紹介。さらに、心理的安全性を高めることで、メンバーが安心して意見を共有できる場を作ることが、チームの連携を強化するカギだと強調しています。

4. 意思決定の法則 (Decision-making)

意思決定の方法には「独裁」「多数決」「合議」の3つがあり、それぞれに一長一短があると説明します。状況に応じてどの意思決定方法を選択するかを判断し、リーダーはメンバーの反発を恐れずに決断を下すことが重要です。スピードと納得感をバランスよく調整しながら意思決定を行うことが、チームの進むべき道を切り開くための基本だとしています。

5. 共感創造の法則 (Engagement)

最後の法則では、チームメンバーのモチベーションをいかに高めるかに焦点を当てています。モチベーションの源泉として、「フィロソフィー(理念)」「プロフェッション(仕事のやりがい)」「ピープル(人材)」「プライビレッジ(待遇)」の4つのPが提示されており、これらの要素をバランスよく提供することが、チームを強くするカギであるとされています。

こんな方におすすめ

本書は、チームリーダーやマネージャーとして活躍しているビジネスパーソンに特におすすめです。目標設定や意思決定、メンバーのモチベーション向上に悩んでいる方や、チームのパフォーマンスを向上させたいと考える方に役立つでしょう。また、職場だけでなく、クラブ活動や地域コミュニティ、家族など、さまざまな場面で効果的なチーム作りを目指している方にも適しています。具体的な事例を通して理論を学びつつ、すぐに実践できる内容が魅力です。

チーム作りのための良書

『THE TEAM 5つの法則』は、チーム作りにおいて実践的かつ理論的な枠組みを提供する良書です。特別なリーダーシップスキルがなくても、法則を理解し、実行すれば偉大なチームを作り上げることができるという希望を与えてくれます。また、具体的な事例やチェックリストが含まれているため、読者が実際に自分のチームにどのように適用すべきかを理解しやすい内容です。ビジネスだけでなく、コミュニティや家庭など、あらゆるチームの場面で活用できるため、幅広い読者におすすめしたい一冊です。

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